ベッドから1、2歩にポータブルトイレを置いていますが、
10歩先の冷蔵庫までは歩くのが危ない90代の方です。
本人も足腰が弱くなってきたと感じているそうで、
ケアマネさんから
「じゃあとらこさんにそういうトレーニング教えてもらいましょう」と
今回ケアマネさんから改めて連絡が来ました。
(マッサージの治療だけでなくこういう時に名前を出していただけるのは本当に嬉しいですし、さらに頑張らねば!とスイッチが入ります!)
・【ご本人】→足腰丈夫にしてしっかり安定して立てたい、出来れば動けるようになりたい
・【ケアマネ】→なるべくご本人の意向に添いたいが手すりがあると歩いてしまうから手すりは必要最小限でいいと思う
・【娘様】→1人で立ち座りしてもらいたいが、急に立たれて歩きだして転ばれても困る
昔は患者さんが歩きたいからどうにかしてくれ!と言われれば何でもかんでもよくする為!目標達成させたい!というのが強かったですが、10数年色々な経験&患者さんが90代と考えると・・・
歩けるようになる=患者さん嬉しい!
・・・けど→転倒のリスクは上がる!
→転倒したら・・・骨折、寝たきりの可能性上がる!
とらこは
【立ち座りの筋力向上、1人で安全にできる座位と横になって行える運動を指導・習慣をつけてもらう】
というアプローチをしようと思います。
患者さんに「入浴後や起床時、就寝時前にストレッチやこういう運動してください」と
伝えますが大多数の方は中々継続して行ってもらえないのが現状です↓↓
なので毎回運動と回数を伝えるようにしています。
最近スタートしたある患者さんは「この2つだけでもいいので行ってください」と伝えたところ確実に行っていることがわかるくらい体の柔軟性が出てきている方がいます。
「おぉ!すごい!柔軟性出てきていますね!上手に伸ばせていますね!」と伝えるとニコニコしながら「怒られちゃうの嫌だからやっているよ」と照れながらも言ってくださいます。
週1回マッサージ(30分)×2回=60分で一緒にストレッチできるのはせいぜい10分弱。
それだけのストレッチじゃすぐに元に戻り改善しません。
ご本人にご協力していただいてようやく効果がついてきます。
ジムに通っていますが、ジムでマシントレーニングをいくら教わっても食事などを好きな量を好きなように食べていたら絶対に痩せません。。自分で出来る事を進んでしています(ストレッチや腹筋、ランニングなど)
患者さんも同様で全部受け身で「治療でどうにかしてください!」だと中々すぐには効果が現れにくく、正直時間がかかります。
ご本人の出来る範囲でストレッチや運動を前向きに取り組んでくださる方だと血流促進や筋緊張緩和、柔軟性の向上の効果が出やすいです。
歯を磨く、顔を洗うのと同じくらいストレッチや運動が毎日習慣づくと高齢者の健康度が増すんじゃないか!ととらこは思うこの頃です。