訪問所感

患者さんとのやりとり

「先生ともっと早く出会っていれば良かった」

Nさんのありがたいお言葉です。

良くなるスタートが遅かったかもしれませんが今調子が良くいらっしゃるので、

これからも調子がいいのを継続出来るか、それを手助けをするのが私たちの仕事です。

あくまでも手助けです。

施術時間は30分。週2回でも60分。この時間しか関われません。

「ここを意識して毎日10回/2セット、トレーニングしてください」

「腰に負担かからないような姿勢で動くようにしてください」

私たちが関われない時間はこう過ごして欲しいとはお伝えできますが、

あとはご本人の過ごし方で痛みの出方は変わってきます。

Nさんはまめな方なのでしっかり毎日運動を行っており、効果も出ています♪

私も以前パーソナルジムに行ったり、現在も自転車のトレーニングしていますが、

教わる時間だけでは変わりません。

運動も勉強もそうだと思いますが、

自分で行う時間が本当に大事な時間なのかもしれないです。

ですがそれを患者さんに伝えたところで運動を継続して出来ない方が大半です(><、)

高齢者だから?本人のやる気問題?1人だと継続できない?

伝え方の工夫を変えたらやってくれるのか??

どうしたら行ってもらえるのかなーと日々考えています。

最近施術をスタートされた患者さん

下肢の筋力の検査をしていて出来ない運動もありましたが、他の動きもやはり出来ないのかな?と思い一通り確認してみたところ

力強さはなかったですが、しっかり動かせていました。

思い込みで済ませず、確認して良かったです。

ご本人は「すぐ運動や体操を諦めてしまう」とお話しされていましたが、こちらの望んだ回数動かすことが出来ていました。一生懸命な方なのでしっかりトレーニングしていけば効果も出そうな気がします。

ご本人、ご家族、施設の方を驚かせるくらいの効果を出したいと思っています!

ALSの患者さん

胃ろうの手術で3週間ほど入院されていました。(いつかしないといけなかった手術なので仕方がないのですが・・・)

本人も入院するとますます動けなくなってしまうと懸念されていましたが、

やはりその通りになって帰宅されました。口元まで持って来れていた上肢の動きが出来なくなり、握るどうさもやっと。寝返りもできなくなったそうです。

会った際に表情も目をつぶりながらお話しされていて、びっくりしましたが

施術中に話をしていると以前のように会話が出来ました。

施術後も目が開き、表情も穏やかになっていました♪

帰りにバイクを運転しながら色々考えていたら悲しくなってしまいました。

週3回施術しているだけですが、半年間経過をずっと見てきているので、

少しずつ動けなくなる患者さんを見るのは本当に辛いです。

【進行を遅らせる】

【症状の緩和】

ALSに対するマッサージ・鍼灸治療で私に出来るのはこれだけですが、治療をして少しでも長く生きてもらえるように。

しっかりやっていきたいと思います。

この記事を書いた人

とらこ
・鍼灸マッサージ師
(3児の母 2023年にトライアスロンに挑戦したアラフォー)