こんにちは、しょちょーです。
今日は訪問での所感についてお話しようと思います。
高齢者のご自宅、施設に伺っていると身体機能や疾病以外の問題点を目の当たりにすることは少なくありませんよね。
例えば診断はついていないけど明らかに巧緻性の低下が見られているとか、統合失調症のような症状がみられているとか。
僕が見ている女性患者は、訪問するたび次のようなことを言います。
「旦那にいじめられているの」
最初は旦那さんの言動にもよく注意を払って聞いていました。
すると、たしかに高圧的な様子とか、強い言葉を使うこともあったためご主人になにか認知症状等の問題が隠れていると思いました。
問題はご主人だけではなかった
しばらく訪問を続けていくうちに気づいたことは、奥さんにも問題があるということです。
奥さん自身の会話の特徴は次のとおりです。
- 悲観的
- 他責的
- 陰口を言う
- 他者の意見は受け入れ難い
恐らく、ご主人もずっと我慢をしてきたはずです。
我慢を続けていくうちに、会話にどうしても感情が乗っかってしまう。
いじめてくる人はご主人だけでなく、ときにはヘルパーさんもいじめてくると言います。
それは、奥さん自身の意見を否定し、違う意見を返されたときにそう思っている様子です。
また、冷蔵庫の牛乳を置く位置がいつもと違っただけで「どうしてこんな陰湿ないじめをしてくるのかしら?」と奥さんが話しており、【いじめられている】ということを事実と誤認しています。
認知のゆがみは脳の機能性の問題か?心の問題か?
ここで思うことは、この方は脳に何らかの機能低下があってこのような認知のゆがみが発生しているか?
または、心の問題があって解釈を自分に都合の良いふうに(今回はいじめられている、という状況)捉えているのか?
面白いことに人間は、「いじめられている」という一見するとマイナスな状態を、自分に都合の良いプラスのものだと思えるようにできているのです。
いじめられているときは苦しいし辛いのですが、その分、辛さや苦しみを吐露しているときはみんなが傾聴し、自分を見つめてくれる。
まさにトレードオフの関係です^^;
でも、たしかにストレスを感じていることは間違いありません。
なぜなら、常に頸部・肩部・背部の緊張は強いからです。
緩むと、顔つきも穏やかになります。
これは姿勢上の問題や筋出力の問題ではない部分での緊張なので、認知のゆがみを少しずつ修正していかなくてはいけませんが、、、
難しい、、、。
そもそも90歳にもなる方なので、修正ができるのか問題もあります。
そんなことを考えながら訪問してます。^^;
今日は以上です。
それではまた!