訪問所感

心配性な高齢女性(とらこ)

こんにちは、とらこです。

ご夫婦+娘様の同居パターン②で心配性な高齢女性のお話です。

お母様:要介護2 室内つかまり歩き 以前に階段から落ち首の手術している

お父様:要介護2 室内歩行器 部屋で転倒以来、食欲低下+意欲低下

心配性な発言の原因はどこか?

・娘様と性格が違う。意見が合わない。

・ご主人に指示が通らない→こんなに心配しているのに呑気で嫌

・考えても解決しないことをずっと気にして考えている→相続のこと、家の荷物

お母さんご本人も言っていましたが、昔から心配性な性格でいらっしゃいます。

娘様は、ご両親に「トイレ先に行っておいたら」「ほら、早く早く」とよく見る介護されている通常な方の印象です。明るい、テキパキした性格。

最初はお母様だけ訪問に伺っていて、お父様は元気でした。しかしお父様が転倒されてから生活が一変してしまったようです。

お父さんの足の傷の処置を終わるまでは寝ることができない→傷の処置しているのは娘様で先に寝てしまうのは悪い気がする

訪問リハビリ・デイサービスどうですか?と聞きますが、

「リハビリさんは歩きましょうというけど、15時は外が熱い時間で歩きなんかに行けない」「デイサービスでやりすぎなのか体が痛い」と。。

最近お父さんのマッサージ中に横にお母さん椅子で座っていらっしゃるのですが、腕を組み、少し高圧的な感じがする時があります。

お母さん

「寒くない?」

お父さん

「ん?眠くないよ」

のやりとりが3回続き、お母さん最終的に大きい声で

お母さん

「寒くないって聞いてんの!?わからないの!!!」

世話の焼けるお父さんにだいぶイライラが溜まっているようでした・・・苦笑

発言・考え方がネガティブ・ポジティブで体の様子も違う

ネガティブな方:からだの調子も一向に変化ない、全部受け身・自ら変化させようとしない、環境のせいにしがち

ポジティブな方:からだの調子の変化見られ、積極的に運動やどうしたらいいかという内容の話されます

もちろん生活環境の違いはありますし、ご家族の有無、事情もあります。

月に1回は聞いてみるとお互いの共通認識に!

自分は今何が出来るか?

何を出来るようになりたいのか?

どういう毎日過ごしたいのか?

その意識の違いでガラリと毎日の気持ちや過ごし方が変えられるのではないかとよく考えます。

訪問患者様は70〜80代後半の方が多く、素直な方は少ないでです。苦笑

〇〇できるようになると□□に行けそうですね!

〇〇目標なら□□を1ヶ月で出来るようにしていきましょう。

目標がある方がやはり人は頑張ります。「もう長く生きすぎたわ、あなたにはわからないだろうけどね」とたまに言われます。「そうですね」としか言えないですよね。笑。でも体が痛いから、マッサージを受けていると違うから継続して施術を受けてくださっています。本当に早く死にたいならマッサージなんて受けていませんからね。

共感・提案してみたりして少しでもやる気を出してもらえるような声がけをしていくことを続けていく

こちらの考え方と違うからって「いや・・・」「でも・・・」はダメです。否定から入る話し方をされる人とずっと話していると結構しんどいものです。

そして私たちは【仕事】です。施術をして、お金をいただいています。

どの仕事もそうですが、ある程度の距離を持って接する。私も入り込みすぎたと感じた時は一旦距離を置いて話を聞くようにしています。そうすると冷静に判断できたりもします。

話を聞いて欲しい方は結構多くいらっしゃいます。家族だとあしらわれたり、なかなか時間が取れなかったりするようなので、そこの部分もこの仕事では需要があるのかなとも思います。